王道としては、成功者が副業で何をしているのかを把握し、それを真似するという方法があります。世の中の多くのビジネスは、その人が考えたオリジナルのものではなく、誰かが行っていたビジネスを見てそれを真似たり、そこから学んだりしたものなのです。

副業のビジネスに関しても、できる限りは、同じように副業として成功している人が何をしているのかを知ることが大切です。サラリーマンをしながら昼間から喫茶店の経営をするのは難しいでしょうから、完全に独立している喫茶店の店主から学んでも、中々実行には移せません。あくまでも同じような副業と言う環境で成功している人から学んだ方が良いでしょう。

色々なセミナーに行ってみたり、副業をしている人と接触することで、情報を集めることが大切です。ちなみに、私は税理士なのですが、今まで見てきた中で、最も効率的に稼いでいる人が多いのは、アフィリエイトや不動産の紹介業ですね。特にアフィリエイトは、信じられないような金額を稼いでしまう人がいます。

しかし、アフィリエイトと言っても、内容は様々です。一体何の広告を貼っているのかは、中々教えてもらえないものです。そういった人たちと接点を持てる場所に行くようにすること、それもとても大事なことと言えるでしょう。

さて、運よく良い方と会い、副業のアイディアのヒントをもらったとします。

その際にご注意いただきたいのは、相手の方のビジネスの丸パクリのようなことは決してしてはならないということです。これはいただけません。

また、相手の方の怒りもかうこととなり、せっかく築いた関係性も途切れてしまうことでしょう。ビジネスの世界にはマナーがあります、直接的に知り合った人、しかも教えてくれた人のビジネスを盗んでしまうという行為は慎みたいものです。

情報とはただではありません。多くの場合は有料となっています。セミナーに参加すれば参加費がかかりますし、コンサルティングをお願いすれば、コンサルフィーが発生することでしょう。しかし、副業とはいえ、ビジネスを立ち上げる以上は、それくらいの出費がかかることは理解しておきましょう。

その情報をいかに生かすかが重要ですし、それで大きく稼ぐことができるのであれば、非常に安いものだということができます。

反対に無料セミナーをうたっていても、非常に高額なバックエンドのサービスや商品が出てくることもあるので、そういった無料のものや、数千円程度の安いものほど怪しいと言うことができるかもしれません。

また、「絶対に儲かる」とか、そういった大げさなふれこみで、高額な料金を取るビジネススクールなどへ参加されることを考えている方は、慎重にご検討ください。

中には、副業のアイディアもほとんど教えてくれなかったり、再現性のないアイディアや手法ばかりを説明しているケースもあるためです。

なお、ほったらかしで儲かるとか、怪しい話にはのらないようにしましょう。

ネットビジネスを考えている方は、普段の生活の中でインターネットを使う際に、そのサイトの制作者が何を目的で制作しているのか、このあたりに着目して見ていくと良いでしょう。意図を見抜くのです。

サイトを作成すると言うことは一定の意図があると考えられます。

そういった目でネットサーフィンをしていくと、「これは自分にもできるな」とか、良いアイディアが見つかることがあるのです。表向きは情報提供だけど、実際にはビジネスとなっているサイトが多いのです。

私生活の中でも常にアンテナを張り巡らせることが大切です。自分が不便だと思ったことはメモしておいて、それを解決する仕事を副業にできないだろうかなど、考えてみると、確実にアイディアを考え出す力がついていくと思います。

また、人の仕事を見て、それをより効率的にできないかを考えることも大切だと思います。ビラ配り１つを取っても同じことが言えます。それを効率的にする副業ビジネスを編み出せれば、必ず成果が出てくると思います。

このように考えていくと、いくつかの副業の候補が挙がってくると思います。そこから先は、検証が必要です。果たして儲かるアイディアなのかどうか、副業として行うことに適しているアイディアなのかどうか、そもそも実現できるアイディアなのかどうか、こういったところを詰めていきます。実際に、少しだけやってみて、検証してみると言うのもありだと思います。

いくらアイディアはおもしろくても、競合だらけで儲からないアイディアではいけませんし、副業として片手間に行うことでは実現できないようなアイディアでもいけませんから。この検討の段階が、最も重要とさえ言えるのではないでしょうか。

本業との競業には大きな注意が必要です。同業を営むと言うことが禁止されている会社も多いと思いますので、もしも発覚してしまうと大きなペナルティーを受けなくてはならないでしょう。しかも、同業を営むと言うことは、同じ業界で動くことになりますので、どこかでばれてしまう可能性もあるでしょう。

基本的には、本業の畑を荒らさない形で、副業は行いたいものです。どうしても、本業で普段使っている知識を生かせるようなアイディアが浮かんできてしまうとは思うのですが、注意する必要があると言えます。